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「糖尿病の犬のフード」お問合せのお客様へ

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お電話の時は、ベルテが選んで販売してきたフードで糖尿病が発症した事例が皆無なため事例をお話しすることができませんでしたが、お調べしましたことを記述します。
【要点】
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@ 2つのタイプの糖尿病のどちらに該当するか確認してください。
A やはり、生肉を与えることが最良かもしれません。
B 糖尿病の犬についての解説と推奨するドライフードの解説を参考にしてください。
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@ 糖尿病には2つのタイプがあります。
•タイプIは、インスリンの生産がストップしているときです。
•タイプIIは、インスリンの生産が減少したとき、またはホルモンに不適切な反応があるときです。
I型糖尿病で発症した場合は残念ですが、インスリン療法でしか治療できません。
II型糖尿病は、栄養不良または肥満の結果ですので、フードを変えることにより悪化を抑えることができそうです。

A 英文のサイトを調べましたら、生肉を与えることにより、良い結果をもたらすとの記述が多く見受けられます。
しかし、多くの注意が必要です。
この件に関しましては再度お電話お願いいたします。

B-1 「ドッグフード アドバイザー」での記述はこちらです。
https://www.dogfoodadvisor.com/frequently-asked-questions/diabetic-dog-food/
<概要>
具体的な推奨フードの紹介はありません。
良い獣医師との相談を推奨しています。

B-2 AKC(アメリカンケネルクラブ)
犬の糖尿病:症状、原因、治療(獣医師との相談を推奨しています)
http://www.akc.org/content/health/articles/diabetes-in-dogs/

B-3 推奨フード長所短所の両方が記載されているサイトを見つけました。
犬の糖尿病についての説明も比較的詳しく書いてあります。
https://pawpawlover.com/best-dog-food-for-diabetic-dogs/
Pros(長所)を参考にされてはいかがでしょうか?
◆ 肉ベースのたんぱく質が多いフードが良い
◆ 大豆、小麦、またはトウモロコシを含まない(グレインフリー)

「ブルー」が推奨されていますが、たぶん日本では販売されていないグレインフリーですのでご注意ください。
お客様に教えていただいた低GIフード(オリジン・アカナ・テイストオブザワイルドetc.)は全て、重金属、残留農薬、アクリルアミド&BPA/BPS、抗生物質残留物の重大な問題があります。
ブリーダーバッグなら、ブリーダー専用のため一般販売用より良い原材料を使用している確率が高いので、この危険性は回避できるかもしれません。
(悪い原材料を使用すると訴訟リコールにつながるため)
少量の一般販売用でしたらご注意ください。
この件に関しましてお電話でお話しした件は、お伝えできる資料が本日現在整っておりません。
後日「ベルテの日記」に書く予定です。
再度お電話いただき、メールアドレス教えていただけましたら添付資料をお送りすることはできますのでご検討ください。

【補足】
穀類やイモ類に含まれるデンプンのような多糖類は、ゆっくり消化されて生体のエネルギー源である糖を少しづつ補給しますが、砂糖はいきなり血中に取り込まれるので、血糖値を急上昇させ、すい臓に大きなストレスをかけます。
このことをGI値が高いとも言います。
砂糖が多く含まれている人間の加工食品やペットのオヤツ、砂糖が添加されているフードは与えない方が賢明です。
特に、キシリトールなどの人工甘味料は犬猫には絶対与えないようにしてください。
「糖尿病に優しい」、「砂糖を加えない」などの砂糖に関するうたい文句の商品には、キシリトールが含まれている可能性が高いです。
原材料表示をよく読めば回避できることもあります。

キシリトールの危険性【AKC(アメリカンケネルクラブ)】
http://www.akc.org/content/health/articles/dangers-of-xylitol/?utm_source=akc.org&utm_medium=content-page&utm_campaign=right-side-bar
キシリトールはチョコレートよりも犬に 100倍毒性があるとの記載有り。
タグ:病気 生食