AAFCO 栄養基準

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商品説明に記載されている「AAFCO 栄養基準」について再度書きます。
アメリカ飼料管理職員協会(AAFCO)は、動物飼料および動物用医薬品の販売および配給を規制するために法律によって課される地方自治体、州および連邦の機関の自発的な会員協会です。HP → https://www.aafco.org/
AAFCOの栄養基準成分分析一覧表は、日本のネット上にも多く紹介されていますので、検索してください。
基準は頻繁に改訂されますので、たとえば1年以内などの期間限定で検索し、それが何年の改訂版か確認してください。
(HPからの最新版は有料のためダウンロードしていません)

【追記 2019/1/8】
AAFCOの栄養素プロファイルを読むには、ココをクリックしてください。
EU栄養素プロファイルを読むには、ココをクリックしてFEDIAFリンクをクリックしてください。


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【出典】WHEN IS A TEST NOT A TEST2018.12.29>英文

◆ AAFCOはペットフードや用品を規制していません
ペットフードの規制はFDA(食品医薬品局)が担当しています。
FDAは食品ブランドを監視して、ラベルが誤解を招くことがないこと、および製造者がラベルに記録されていることを確認します。
ペットフード加工工場でもFDAによる検査を受けることがありますが、汚染製品による死亡や病気に伴う可能性のある悪い報道を制限するために、FDAが関与する前に多くの製造業者が自発的に製品を回収します。

◆ AAFCOは政府の規制機関ではなく民間企業です
AAFCOは自主的な組織です。
アドバイザーおよび委員会メンバーには、ネスレピュリナ、ヒルズペット、ニュートロプロダクツ、カーギルアニマルなどの主要飼料メーカーおよび原材料サプライヤーの代表者が含まれています。
それにもかかわらず、AAFCOは、その機能は消費者を保護することであると主張しています。
AAFCOは執行の手段を持たず、彼らは食品の分析試験も行いません。
しかし、AAFCOの規制はアメリカのほとんどの州で採用されており、ペットおよび家畜飼料製造者が順守しなければならない標準です。

◆ AAFCOはペットフードと飼料のラベル表示ガイドラインを考案しました
AAFCOは、表示要件、成分要件および栄養要件を通じて消費者を保護するよう努めます。
フードが「栄養的に完全」であるという主張をしたいと思うペットフード製造業者はいずれもAAFCOの栄養要件、給餌試行要件を満たすか、またはこれらの要件を満たすものと同様の食品を製造しなければなりません。
AAFCOが規定する栄養素プロファイルは、食品のたんぱく質、脂肪、ビタミンおよびミネラル含有量の最小および最大摂取レベルを記載しています。
食品栄養素の供給源はAAFCOによって規制されていません。
フードで1番重要なタンパク質は、人間が食べる肉や魚なら良いのですが、革製品の皮でも、事故死や病死した動物の肉や副産物でも、悪名高い4-D肉でもタンパク質である限り、AAFCO栄養基準を満たします。
栄養素の消化性や安全性はAAFCOの考慮事項ではありません。

◆ AAFCOは飼料成分の定義を確立する
AAFCOの規制では、ペットフード製造業者は食品ラベルの保証された分析だけでなく、最も重いものから順に降順で表示された材料のリストを提供する必要があると定めています。
そのため、乾燥させる前の水分を含んだ肉の名称で記載したり、トウモロコシ、とうもろこし粉、コーングルテンなどと、トウモロコシを複数の成分に分けて、それを成分のリストの下に移動させます。

◆ AAFCOは給餌試験のためのガイドラインを確立する
AAFCO給餌試験は、試験施設/試験犬舎で行われます。
8匹の健康な犬の6匹の犬が6ヶ月間その食品で生存している場合、その配合は栄養的に完全であると判断されます。
したがって、ペットの栄養ニーズに関する最新の研究を反映していないので、多くのホリスティック獣医、ペットの飼い主、そして中小製造業者はAAFCO基準をあまり優先しません。
ほとんどの消費者は、栄養的にバランスが取れていて完全なだけでなく、自分の犬に有害な可能性のある物質を含まない製品を自分の犬に与えたいと考えています。
ペットフードのラベルは、その複雑で科学的な用語と一見健全な栄養上の主張によって、ラベルの背後にある製品が政府の管理の下に誠意を持って準備され、厳格に規制されていると信じ込ませてしまうことがあります。

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アメリカもほとんどの獣医師は、AAFCO規格を完全に信頼しています。
彼らは、AAFCOの基準を満たす食品を推薦するのは良いことだと思っています。
彼らはしばしば生の肉を与えている飼い主にしかめっ面をするとのこと。

AAFCOの最大の功績は、AAFCO基準よりもっと劣悪なペットフードが横行することを防いでいることだと思います。
無いよりは有るほうがマシ。最低限の基準と考えてください。
上記で書いたように多くの欠点もあり、注意深くネットで調べますと、アメリカでは生肉を与えている飼い主も増えています。
冷凍の生肉や、それに手を加えたペットフードを個人のお客様に販売しているお店も増えています。
しかし、残念ながらこれにも欠点があります。
肉食動物のペットには害が無くても、フードを扱う飼い主の注意不足製造業者、販売店の管理不備で飼い主自身が食中毒になることがあります。
品質の悪い肉をペット用として販売している業者も存在します。
リコールも度々発生します。

癌、自己免疫疾患、アレルギー、腎不全または過敏性腸疾患のような病気にかかった犬の90〜95%が、AAFCO基準に合格したペットフードを食べ続けて病気を発症したとのこと。
AAFCO基準は、生の食品全体については何も述べていません。
せいぜいそれは加工食品製造業者が規格外の材料から工業用食品を製造するのを助けるためのガイドであり、そしてそれは彼らの犬に真に健康的な食品を与えたい飼い主には価値がないものです。

缶詰やレトルトも含めたペットフードの給与量を減らし、より良い食材の補てんをおススメします。
理想を追いかけるとどうしても高額な食品になってしまいます。
ほんの少し無理のないところから始めてください。
医療費の節約にはなると思います。
治療よりも予防に重点を置く良い獣医師と出会えることを願っています。

AAFCOに関しましては他にも書きたいことがありましたが、長文になってしまいますので、関連したことがありましたら改めて書きます。

【追伸】<2020/02/08>
AAFCOを指導監督しているFDAは、今も病気の動物や屠殺以外で死んだ動物のペットフードへの使用を黙認しているようです。
ペットフード法の施行は「公共の利益にはならない」
–Truth about Pet Food <リンク先英文>
https://truthaboutpetfood.com/enforcing-pet-food-law-would-not-be-in-the-public-interest/

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ここから先は雑談です。
気が向いたら読んでください


今年のノーベル医学・生理学賞に選ばれた本庶佑博士のニュースをご紹介しようと思ったら、NHKめwwww早々と消しました。
【「研究費の増額を」 ノーベル賞の本庶氏が文科相に直訴 | NHKニュース】というなんとなく悪意を感じる表題だけが残っていました。
全文コピーしておいたので、下記に貼り付けます。
お伝えしたかったことは最後の方に書いてある「予防医療を重視した施策に取り組んでもらいたい」と要望しました・・・です。
病気を治すお医者さんも尊敬しますが、病気にならないことが重要だと思います。

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「研究費の増額を」 ノーベル賞の本庶氏が文科相に直訴
2018年10月11日 14時48分 ノーベル医学・生理学賞

ことしのノーベル医学・生理学賞に選ばれた京都大学特別教授の本庶佑さんが文部科学省を訪れ、柴山文部科学大臣に報告を行い、柴山大臣は、研究費の支援を充実させていく考えを示しました。
京都大学特別教授の本庶佑さんは、免疫の働きを抑えるブレーキ役となる物質を発見するなど、がんの新たな治療薬の開発に貢献したとして、ことしのノーベル医学・生理学賞に選ばれました。

本庶さんは11日午前、文部科学省を訪れ、柴山文部科学大臣に受賞が決まったことを報告し、自身が座右の銘としている「有志竟成(ゆうしきょうせい)」と書いた色紙を手渡しました。

そして「基礎研究で非常に広い視点から研究するには、研究費が基本なので、今後とも少しずつでよいので増やして頂くことが非常に重要だと思っている。生命科学は非常に分かりづらいが、人間が考えていなかったことが出てくるので、引き続き支援をいただきたい」と述べました。

これに対して、柴山大臣は「基礎研究から応用研究にどのようにつなげていくかというのも含めて、しっかりと支援をさせていただきたい」と述べ、研究費の支援を充実させていく考えを示しました。

IT担当相にも受賞を報告
本庶さんは11日午前、文部科学省に続いて内閣府を訪れ、平井IT担当大臣に受賞を報告しました。

本庶さんは、自身が座右の銘としている「有志竟成」と書いた色紙を平井大臣に手渡したあと、「若い研究者の育成には最低10年かかり、大学でいかにサポートするかが重要だ。そして研究成果を製品化するには、大学が企業側に売り込むだけでなく、企業の責任で目利きをすることも必要になる」と述べました。

これに対し、平井大臣は「大学と企業の橋渡しができる人材の育成が必要だ」と応じていました。

厚労相にも要望
本庶さんは11日午後、根本厚生労働大臣を表敬訪問し、増え続ける医療費の問題を指摘したうえで、予防医療を重視した施策に取り組むよう要望しました。

この中で、根本厚生労働大臣は「免疫療法の開発は画期的だ」と本庶さんの受賞をたたえたうえで、医療分野の研究支援を推進する考えを示しました。

これに対し、本庶さんは「患者から、『あなたの薬で元気になった』という声を聞いてうれしく感じているが、薬価が高いという不満もある。日本の医療費が増え続けていることは大きな問題で、厚生労働省には予防医療を重視した施策に取り組んでもらいたい」と要望しました。

根本大臣は「予防医療は大きな施策の柱であり、頑張って取り組んでいきたい」と応じていました。