「卵」の追伸

<2019/01/21>
鶏とウズラの卵.png
<出典:KARMAVORE NUTRITION>

犬が事故で骨折し、カルシウム不足と獣医師に言われたとのことでお問い合わせいただきました。
痩せさせるために、フードを減らして温野菜などカルシウムが含まれていない食材を多く、長期に与えていましたら、そのようなことが起きる可能性はあります。

70a9a844763dd0371fe03ce44bcde2f8_m.jpg

骨付きの生の手羽元や手羽先を時々与えていましたら解消できることではありますが、「それはチョット・・・」とのことでしたので、「ウズラの生卵を1つ殻ごと与えてください。」とお答えしました。<注意:過熱した骨は絶対与えないでください。

卵が殻をつけた状態で給餌されるならば、それは犬のためのほぼ完全な食料です。
殻は骨を食べるのが困難な犬にも役立ちます。
殻を乾燥、粉末になるまできれいなコーヒーミルで挽き、犬の食べ物にその粉をふりかけて与えることもできます。
この方法でしたら、少しの工夫でにも与えることが可能です。


アメリカでは卵の表面が輝くようにするために化学物質が多くの卵にスプレーされているので、地元の有機農家から入手したほうが良いとのこと。 卵の品質にも要注意

◆ 日本の場合は、特に洗浄・殺菌がしてあるので心配は不要かと思いますが、卵の殻に付着しているかもしれないサルモネラ菌が心配でしたら、半熟卵を作る要領で茹でてください。
参照:[PDF] 安心して生卵を食べられる国 – 内閣府・食品安全委員会事務局>

サルモネラ、病原性大腸菌、カンピロバクターなどの食中毒菌の多くは、75℃以上1分間の加熱でほとんど死滅します(ノロウイルスは85℃以上1分間)

卵白に熱を通すことにより、卵白の天然タンパク質アビジンが消えますので、ビオチンの吸収を阻害する懸念もなくなります。
しかし、「卵」は最高の動物性タンパク質 <18/10/27>にも書いたように、卵白は大量に与えない限り、その懸念は少ないと思います。
加熱すると多くの栄養素が失われるので、非加熱のものを供給するのが最善です。

アメリカなど諸外国と違い、生卵を頻繁に食べる日本の卵は安全だと思います。
犬と猫の胃液のpHは人の胃のpHより本来強酸性です。
この強酸性の環境は、生の肉や生の骨が柔らかい消化可能な材料に分解されるのを助けます。
犬や猫は生の骨を飲み込んでも、3時間ほどでレントゲンに写らなくなるまで急激に消化するとの記事も読んだ記憶があります。

低いpHは、細菌、特にサルモネラ菌、クロストリジウム、カンピロバクターおよび大腸菌のような潜在的な病原性の細菌を殺すのに非常に有効です。
肉食動物の腸管は短いため、菌が繁殖する前に排泄されるとの意見もあります。
しかし、炭水化物を多く含んだドライフードを今まで食べ続けている場合は、中性に傾いている可能性があるため、必ず少量から慣らしてください。
原材料が肉以外のペットのおやつを頻繁に与えている場合も中性に傾いているかもしれません。